TEAC NT-505とCEC DA53 DAC比較

マークレビンソンのNo32Lが修理から戻ってきたばかりですが、DA53を別室で使いたかったこともあり、NT-505との比較を行いました。

No32Lは設置したときには凍りつくような冷たさでしたが、7~8時間くらい音を出し続けたら、結構暖かくなってきました。

CECのDA53、85,000円くらいのDACですが、当時はかなりの高コスパで有名でした。
ただ、もう発売から15年くらい経ちます。
それでも、バーブラウンのPCM1796を左右独立で使うなど、結構贅沢な構成です。

ソース機器はChromecast Audio。
曲は、昔から試聴で使っている、Mariah CareyのMusic Box。

この曲で出だしのオルゴールの音と、声が、システムによって結構違うのです。

早速、CECのDA53から聴いてみました。

No32L、ノイズが少し出るので点検に出していたのですが、修理の効果は大きく、今までとはレベルの違う音になって帰ってきました。今までは真価が出ていなかったようです。
出だしから今までとはレベルの違うリアルな音が出てきます。

続いてTEACのNT-505に繋ぎ変えます。
結構な音の違いを期待していたのですが、ほとんど変わりませんでした。
NO32Lをつないだ効果があまりにも大きかったからでしょうか。
予想とは全然違ったのですが、よく聴いてみるとDA53はスピーカー間に音がギュッと濃縮されたような感じ。
奥行きもそんなに感じませんが、密度の高い音はこれはこれでいい感じです。
NT-505になると、若干左右に広がり、密度感は後退します。
ぐいぐい押す感じの音から、滑らかな音に変わりました。とは言っても解像度が下がったわけではないので、きっと良い方向なんでしょう。
解像度は同じくらい。音数が増えたり、色彩感豊かになったりといったことも無いようです。
まあ、好みの範囲ですね。

NT-505はネットワークオーディオプレーヤーなので、Chromecast Audioからではなく、直接出してみました。
こちらは結構音が変わります。
こちらに比べると、Chromecast Audioはモヤが掛かっていたような感じ。
さっきまではそんなに感じなかったのですが。
音の広がりなどはそんなに感じませんが、一音一音に力が出た感じ。
明らかにこちらのほうがいい音です。

NT-505、買ったよかったのか。
DA53では、NASに入っている音楽はChromecast Audioから出すしかなかったので、直接出せるNT-505の方が音はいいし、操作感もNT-505の方がいいです。リモコンも使えるし。
そういった意味では買ってよかったと思います。
ただ、もっと良くなると思ったんですが。

結局、今回の試聴では、マークレビンソンのNO32Lの良さを再認識できたのが一番良かったです。