実はCEC DA53との比較の後で、メインのプレーヤーである、マークレビンソンのNo512のCD再生をしてみたのですが、あまりの違いに驚きました。
DA53とNT-505はそんなに変わらなかったので、このシステムではあまり入力機器の差は出ないんじゃないかと思ったのですが、全然違いました。
No512は、音が前後左右にバッと広がって、しかも音の密度はそのまま。すごいです。
更に解像度が上がって、色彩感豊かになりました。
まあ、接続ケーブルも電源ケーブルも違うので、機器の差だけではないと思いますが、ちょっとびっくりです。
No512のDACは、AD1955。
確かに音が良いので有名なチップでしたが、流石に古く、スペックだけならNT-505のAK4497の方がはるかに上です。
プレーヤーやDACの音は、DACチップだけでは決まらないということがよくわかりました。
とは言っても、NT-505はハイレゾ再生もできるし、ちゃっとNo512と比較してみることにしてみました。
ソースはHilary Hahnのバッハのヴァイオリン協奏曲集。
実は、普通のCD、ハイブリッドではない高音質SACD版、192KHz/24bitのハイレゾ音源の3つを持っているのです。
一番の関心事は、No512の普通のCDとNT-505の192KHz/24bitのハイレゾ音源の差です。
まずはNo512で普通のCD。
いつもの聞き慣れた音楽ですが、プリアンプが本調子になったせいか、いままでとは次元の違う音楽です。とてもいい感じです。
次にNT-505で192KHz/24bitの音源。
思ったよりも変わりません。
解像度、音の広がり、奥行きはNo512の方がいいようです。
更に音の響きや色彩感などは、No512の普通のCDの方が圧倒しています。
続いて、No512のSACD。
今まではCDとSACDの差は僅差かと思ったのですが、結構大きかったです。
今までとは更に次元の違う感じ。
こんなにSACDって良かったでしたっけ、という感じです。
ちなみに、ボーカルものを聴くと、音像の大きさがはっきりと違いました。
No512だと高さ・大きさともに口から声が聴こえてくるような感じですが、NT-505は少しぼやけて大きくなる感じ。
この差は結構大きかったです。
今回、NT-505を購入して概ね満足していますが、No512には及ばなかったようです。
実は、今後はメディアではなく、音源を買う方向に持っていきたいと思っているのですが、ちょっと微妙ですね。
今回の結果だと、普段は音源を買って、特に思い入れのあるものだけSACD/CDを買う感じでしょうか。
ただ、それだと、CDプレーヤーと同クラスのネットワークオーディオプレーヤーを買ったときに、音源を買い直さないといけなくなってしまいますが。
結局気に入ったら、両方買ってしまうことになってしまいそうです。